Grab Holdingsと通信大手Singtelが出資するデジタル銀行GXSは、グループ全体で82人の人員削減を実施した。これは総従業員数の約10%に当たる規模で、12月3日にグループ最高経営責任者(CEO)のLai Pei-Si氏が社員向けメッセージで明らかにした。
今回の削減は、マレーシア、シンガポール、インドの3市場で行われた戦略的見直しの結果である。GXSはマレーシアでGXBank、インドで技術開発センターを運営し、シンガポールではGXS Bankとして事業を展開している。
関係者によると、マレーシアでは退職者の補充を行わない形で自然減による「適正規模化」を進めることができたものの、シンガポールとインドでは想定よりペースが遅れていたという。
Lai氏は、過去1年半、組織の再構築を可能な限り自然減で進めてきたと説明した。
「今後必要とされると判断した職種のみ補充し、データ、製品、技術などの中核機能を地域横断で統合することで、協働体制を強化し、複数市場での製品開発を効率化してきた」と述べた。
レビューの結果、今後の成長に不可欠な役割が特定され、一方で冗長となった職務の削減が必要になったとされた。なお、今回の削減は個々の業績とは無関係であると強調している。
また同氏は、GXSが地域で事業拡大を続ける中で、「銀行を構築する段階」から「運営する段階」へと移行していると述べた。これに伴い、必要とされる役割も変化しているという。
GXSは影響を受ける従業員に対し、以下の支援を提供するとしている。
退職金と特別支給金
3カ月間の医療保障延長
キャリア移行支援およびカウンセリング
再就職活動のためのガーデン休暇
同社の2024年度(12月31日終了)の純損失は2億1,430万ドルと、前年の2億82万ドルから赤字幅が拡大している。
GXSは、シンガポールで個人向けにサービスを提供する3つのデジタル銀行の一つである。他の2行は、Sea Group傘下のMariBankと、スタンダードチャータード銀行が60%、NTUC Enterpriseが40%出資するTrust Bankである。
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