【ベトナム】主要航空会社、機内でのモバイルバッテリー使用を禁止

ベトナム
Passengers are also not allowed to charge power banks with USB ports on the plane.ST PHOTO: ALPHONSUS CHERN

ベトナムの主要航空会社であるベトナム航空(Vietnam Airlines)とベトジェットエア(Vietjet Air)が、機内でのモバイルバッテリーの使用を正式に禁止した。3月21日に香港航空の便で発生したモバイルバッテリーの爆発・発火事故を受けた措置であり、機内での安全確保を目的としている。

両社が3月24日に発表した新たな規制では、モバイルバッテリーを機内持ち込み手荷物に入れることは認められるが、目に見える場所に取り出した状態でなければならず、機内での使用や携帯端末の充電は禁止される。また、機内のUSBポートを利用したモバイルバッテリーの充電も禁止された。バッテリーは個別に保護し、完全に電源を切った状態にする必要がある。

持ち込み可能なバッテリーの容量についても制限が設けられた。100Wh以下のバッテリーは最大10個まで、100Wh~160Whのバッテリーは最大2個まで持ち込み可能とされた。一般的な5V・20,000mAhのモバイルバッテリーは100Wh以下に相当するため、持ち込みの対象となる。なお、従来から受託手荷物(預け入れ荷物)へのモバイルバッテリーの収納は禁止されている。

今回の措置は、近年増加しているモバイルバッテリーの爆発事故を受けたものである。3月21日には、香港航空の杭州発の便で乗客の手荷物内にあったモバイルバッテリーが突如爆発・発火し、機体は緊急着陸を余儀なくされた。また、2月19日にもロイヤルエアフィリピンの便で同様の事故が発生し、機内が煙に包まれる事態となった。

このようなリスクを軽減するため、タイ国際航空(Thai Airways International)、エアアジア(Air Asia)、エアプサン(Air Busan)など、世界各国の航空会社もすでに機内でのモバイルバッテリーの使用を禁止している。ベトナム航空とベトジェットエアもこれに倣い、安全対策を強化した形だ。

※ソース

Site not available
タイトルとURLをコピーしました