東京を拠点とするスタートアップ企業ワンダーファイ株式会社(Wonderfy Inc)が、教師不足が問題となっているカンボジアに日本式の幼稚園を開設しました。
同社は、150か国以上で300万人以上のユーザーを持つ幼児向けの教育アプリ「シンクシンク」で知られており、首都プノンペンに幼稚園を開き、これを足掛かりに今後は全国に展開していく。
先月行われた開園式で、Wonderfyのプノンペン日本インターナショナル幼稚園の理事である川島慶氏は、この幼稚園ではカンボジア政府関係者からも高く評価されているゲームを取り入れた授業を行うと発表した。
カンボジアでは、ポルポト政権による知識人や教育者の殺害が影響し、教育システムが長年にわたり困難な状況にある。現在、幼稚園教諭を養成する公立機関が国内に1つしかなく、5歳児の65%しか就学前教育を受けられていない状況である。
Wonderfyによると、一部の地域では、専門的な訓練を受けていない住民が教師として働いていることもあるという。
Wonderfyの幼稚園は、日本での幼児教育経験を持つ園長が指導し、松山市に拠点を置く保育プロバイダー「マミーズファミリー」と提携して運営している。主に英語で授業が行われるほか、日本語の授業やアプリを使った学習も提供されている。
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