世界の企業経営者の成長見通しに対する信頼感が、過去5年で最低水準に落ち込んだ。PwCが公表した最新の「グローバルCEO調査」によると、今後12カ月の売上成長に強い自信を示したCEOは30%にとどまり、2022年の56%から大きく低下した。
背景には、マクロ経済の不安定化や地政学リスクの高まりに加え、人工知能(AI)活用を巡る企業間格差の拡大がある。PwCは、AIを本格展開し収益化に成功している企業と、実証段階から抜け出せない企業との間で、競争力と経営者の自信に明確な差が生じていると指摘する。
調査では、AIによってコスト削減と売上拡大の両方を実現した企業は12%にとどまった。一方、AIを製品やサービス、顧客体験に広く活用する企業は、非活用企業に比べて利益率が約4ポイント高いことも明らかになった。
こうした状況の中、シンガポールはアジア太平洋地域におけるAI・デジタル投資の主要拠点として存在感を維持している。CEOの投資先ランキングでは、米国が依然として首位を占めたものの、シンガポールは英国、ドイツ、中国と並び、トップ10市場に入った。安定した規制環境、高度なデジタルインフラ、人材集積が評価されている。
一方、外部リスクも経営判断に影を落としている。関税による財務損失リスクやサイバー攻撃への懸念が高まり、31%のCEOがサイバーリスクを主要な脅威として挙げた。地政学的な不確実性を理由に大型投資を控えるCEOも3割を超える。
PwCは、慎重姿勢を強める企業は、より積極的に変革を進める企業に比べ、成長率と利益率の双方で劣後していると分析する。AIを含む技術活用と事業変革のスピードが、今後シンガポールを含む各国の投資競争力を左右する重要な要素となりそうだ。
※ソース
Global CEO confidence sinks to five-year low as AI divides corporate leaders: PwC
Global CEO confidence has hit a five-year low, with AI adoption dividing corporate leaders, according to a new PwC study. Read more at straitstimes.com. Read more at straitstimes.com.


