ベトナムでは、ピックルボールの人気が急速に高まり、第2四半期にオンラインでのピックルボール用品の売上が約2,270億VND(約92万3,000米ドル)に達した。
ピックルボールは1965年にアメリカで誕生し、テニスやバドミントン、卓球の要素を組み合わせたラケットスポーツである。軽量なボールを使い、テニスよりも小さなコートで手軽に始められることから、今年に入ってベトナムでブームとなった。
このスポーツは、従来のバドミントンよりもコストがかからず、特に耐久性のあるボールを使用する。ホーチミン市にあるスポーツ用品店「ホアショップ」では、昨年からピックルボール用品を販売しており、売上は予想を上回る結果となっている。必要な用具は、平均で約60米ドルで揃えることができる。
ベトナム全土では、今年に入ってからハノイで約200のピックルボール専用のコートが設立され、ホーチミン市でもさらに多くのコートが開設された。SNS上でもピックルボール愛好者のグループが増えており、「ホアショップ」のFacebookグループには58,000人以上が参加している。
ピックルボールの魅力は、簡単に始められ、体力をそれほど必要としないことにある。運動不足の人でも気軽に楽しめるため、社交的な活動としても人気が広がっている。
また、セレブがSNSでピックルボールの楽しさを発信していることも、このスポーツの普及に寄与している。若い世代を中心に、多くの人がこの影響を受けてピックルボールを始めており、販売業者の売上増加につながっているという。
ピックルボールはベトナムのみならず、アメリカやカナダ、ヨーロッパ、アジアの他の国々でも急速に成長。アメリカではスポーツ&フィットネス産業協会(SFIA)によって、3年連続で最も成長しているスポーツに認定された。2023年には6歳以上のプレイヤーが約890万人に達し、2022年の480万人から大きく増加した
インドのMarket Research Futureによると、世界のピックルボール市場は毎年平均9.8%のペースで成長し、2024年には約714億7,000万ドル、2032年には1,510億ドルに達すると予想されている。
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