ジョホール州首相オン・ハフィズ・ガジ氏は1月14日、シンガポールのオン・イェ・クン保健相とコタ・イスカンダルで会談し、医療ツーリズムの促進や専門医療サービスの開発を含む多方面での協力強化を目指す計画を明らかにした。
この会談では、専門知識の交換、共同研究、国境を越えた医療ツーリズムの推進が主要な議題となった。オン氏は、1月7日に締結されたジョホール・シンガポール経済特区(JS-SEZ)が医療サービスの向上や医療制度の効率化において重要な役割を果たすと述べた。
さらに、JS-SEZを活用して卓越した医療センターの設立や特化型医療サービスの提供を推進することで、両国民に大きな利益をもたらすとの見解を示した。オン氏は、「この取り組みはジョホール州とシンガポールの福祉向上に寄与するだけでなく、医療ツーリズム分野をより一体化させることで経済を活性化し、雇用機会を創出するだろう」と述べた。
ジョホール州保健・統一委員会のリン・ティエン・スン委員長も会談に同席し、シンガポールとの緊密な関係を強調した。同氏は、「両国の医療制度について意見を交換し、将来的な医療分野での協力の可能性について議論した」と述べた。
また、リン氏は、ジョホールバル-シンガポール高速鉄道(RTS)の運行開始がジョホールとシンガポールの両都市間の移動を容易にし、住民の生活を大きく変えると期待を示した。利用者数の増加が見込まれる中、RTS運行に向けた準備が重要であると指摘した。
会談では、JS-SEZの今後の方向性についても話し合いが行われ、ジョホール州へのシンガポールのバイオテクノロジー企業の投資を歓迎する方針が示された。
※ソース
Johor-Singapore SEZ to give big boost to Johor healthcare sector: Chief minister
Johor's Onn Hafiz Ghazi had a wide-ranging discussion with Singapore's Ong Ye Kung in Kota Iskandar. Read more at straitstimes.com.